まずはこんなクルマっていうことで、マツダが一番最初にもってきている写真、一番イイ角度なんだろう。

・・・。
伝わらないなあ。何の変哲もないセダンって感じだもの、これをカッコイイと捉えるのは難しい。
では、この説明ではどうだろう。
マツダは日本国内ではイマイチ人気がないメーカーだった。それは70年代から80年代にかけて、暗黒の時代があり何度も倒産しかけて、その影響からか人気が落ちて下取りでは悲惨なことになる、いわゆる「マツダ地獄」という時期も経験している(マツダのディーラーしか満足のいく値をつけてくれない)。90年代には販売チャンネルの失敗もあり(オートザム、アンフィニなど棲み分けとネーミングが複雑すぎる)ある一定の年代からはまったく支持されないメーカーになっている。
しかしマツダはずっと欧州、特にドイツに強い。マツダ3(歴代ファミリア、アクセラ)、マツダ6(歴代カペラ、アテンザ)なんかはかなり売れている。80年代のマツダの雑広をみていると"ゴールデンステアリング賞"に代表される数々の賞を受賞していて、ヨーロッパのクルマ文化に溶けこんでいるのがよくわかる。そう、日本よりもヨーロッパでの評価が高かったのだ。それは実は今でも続いていて、ヨーロッパではマツダというのはちょっとしたブランドでもあると聞いている。
特にフォードが介入してきた頃からは、かなり調子が良い。僕が思うには、高級車と軽から撤退(今の軽はOEM)したのが良かったんだと思う。"スポーツでコンパクト"に集中できる。僕自身はルーチェやコスモ、センティアはかなりササっていたんだけど、日本だったらこの層を買う人は、クラウンやセドグロにいくんだろうなあって子供ながらに感じていた。撤退後、基本的にスポーティーな心を忘れなかったマツダのDNAはより強く会社の姿勢として打ち出すことができて、現在の"ZOOM-ZOOM"に代表されるような、ワクワク感が全面に出るクルマ造りが、とてもストレートに響くようになってきた。
強い信念をもってロードスターを作り続けている姿は、他のメーカーにはちょっと見られないし、RX-8に搭載されるロータリーエンジンをずっと追求する唯一のメーカーだったり、アテンザもアクセラも発売されてから長い時間が経つのに魅力が薄れることがない。デミオは前回書いたように、今では少ないダウンサイジングしながら本来のコンパクトのあるべき姿を貫いているし・・、ひょっとしてマツダってスゴイんじゃないの?、マツダって頑張っているんじゃないの?、って思える。他の自動車メーカーにはないポリシーが感じられるクルマをどんどん世に出しているんじゃないのって思う。
・・なんて、まあマツダが好きだから、こういう風に感じるのであって、クルマには興味がない普通の人からみたら別にどうでもいい感じなんだろうけども。
でもクルマ好きからすると、マツダってちょっと国内では過小評価をされているというか、もう少し売れてもいいのになあって感じている人が多いと思うのだ。
仕切りなおし。
そんな中、来年にはフルモデルチェンジされるこのアクセラセダン。発表からずいぶん経っているんだけども、僕はこのクルマを見かける度に、ホントにカッコイイなあと思って眺めている。
何がカッコイイって、この後姿。

これでも、なかなか伝わりにくいと思うんだけど、とても日本離れしているというか、独特の雰囲気がある。国内のコンパクトは、テールレンズの左右の間にガーニッシュを置いたり、ナンバープレートを置く。これはコンパクトなクルマだけども幅を広く見せようとしているデザイン手法なんだけども、そうすることによって、とても後姿がゴチャゴチャすることになる。でもアクセラは違う。潔くなにも置かずに、シンプルなデザインを貫いている。ここに何も置かないことによって、このスッキリした姿が、どうにもヨーロッパの街並みに溶け込んでいるような、世界中のどこにいても、どこでも違和感のない、優れたデザインだと思えて仕方がないのだ。ホントにカッコイイ。
もう、好きすぎて好みのカラーリングでこの後姿を画像キャプチャを取ってしまおう。
これが、

こんなんで、

こんなふうに、

こういう感じ

アクセラは主に、アクセラスポーツと呼ばれる5ドアハッチバックがメインだ。4ドアのこのセダンは営業車や教習車に多い。特にセキスイ関連のクルマに多い。だから普通に見かけることは少ないのかも知れないけど、僕はホントにこのセダンって好きだ。
全長4480-4510mm、全幅1745mm、かなりコンパクトなボディに2リッター150psのエンジン。ちょっとエンジンに魅力がないのかも知れないけれども、マニュアルではそこそこ楽しめるのではないだろうか。
僕なら、これにマツダスピードアクセラで設定されている、2.3リッターターボ(264ps)と6速マニュアル、LSDも移植、それに足まわりとブレーキ系もそっくり移植して、セダンには設定のないマツダスピードアクセラセダンを作りたい。でもボディはあくまで地味に。車高を落として、アルミだけ変えて。白いボディで。リヤスポももちろんなしで。かなりカッコイイだろうな。
なにせデザインが良いというのは、そのクルマを愛せるかどうか、一番重要なところだから。かなり好き。2008年のフルモデルチェンジは一体どうなることやら。そのセダンにも期待しつつも、熟成されきったこのセダンをギリギリで買うのも良い選択だと思う。なにせそのころの価格といったら、モノスゴイことになっているだろうし。そこがマツダの魅力でもある。


M.フィールズ(現北米FORD代表)が社長に就任した際に言っていた「マツダはダナ・キャラン(DKNY)のポジションを狙う」という戦略をうまく継続して、独特のポジションを確保しているような気がします(クルマ好きにしかわからないのかもしれないけど)。
ドリュー、買いなよ。